家族・夫婦面接のための4ステップ
: サルヴァドール・ミニューチン/マイケル・P.ニコルズ
サルバドール・ミニューチン50年分の理論と技法が凝縮された家族・夫婦面接10ケースを本書を通して体験できる。研ぎ澄まされた観察と介入によって、その場・その瞬間に活用できるあらゆるものを変化の礎へと方向づける構造派家族療法の臨床は、クライアントの過去の探求を統合した4ステップのモデルへと進化した。しかしこの進化は不確実性の時代におけるセラピーのマニュアル化に迎合するものではない。本書は「人間的出会いの経験」であるセラピーが、むしろ人と、人が目的に向かう道筋に孕まれる複雑さと多様性をこそ尊重しながら、家族がもつ可能性を解放する過程を鮮やかに記録している。10章のウェイーユン・リーの面接は、共通のモデルを通してセラピストの個性が作品にいかに反映されるかを如実に示している。自ら作り上げた理論と技法の穀を破り進化を続けるミニューチンの驚くべき介入を通して、読者は国も文化も異なる来談家族へのしたたかでスリリングな挑戦の数々を目の当たりにするだろう。
レビュー(1件)
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家族療法の凄腕セラピストといえばこの人。 その人の事例を中心に10もの取り組みを 日本語で読めるのは、ありがたいところ。 日本の自称家族療法家の著述家の多くは 自身がSVを受けたことなく我流でやっているので そういう意味でも、本家本流を 変な色眼鏡を通さずに読めるのもありがたいところである。 がしかし、家族療法のキモは非言語レベルにあるので 書籍では全くの片手落ちともいえる。 やはり視覚教材が大事か。読後の贅沢な感想。