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棚木絵里は、標高2200mにある山小屋「琴乃木山荘」で働くアルバイト。山荘の目の前には標高2750mの竜頭岳が聳える。生真面目で繊細なオーナーの琴乃木正美。年齢不詳・正体不明なベテランアルバイトの石飛匠。絵里は彼らと、山で起こる「不思議なできごと」の真相に挑む。「この小屋、出るでしょう?幽霊」アルバイトの斎藤まゆみは、テント場の先の林の中で人魂を見かけ、さらに男の登山者の幽霊に取り憑かれていると言う。人魂、そして幽霊は本物なのか。絵里はその正体を見破れるかー。(第一話「彷徨う幽霊と消えた登山者」)ほか、わずかな手がかりから真実を導き出す全七話を収録。気鋭のミステリ作家が挑む「山岳×日常の謎」の新機軸!
レビュー(17件)
まあまあかな
山岳関連の小説、ミステリーに高校生のころからはまり、40年。 古いけど新田次郎の作品は何回も読み返している。 本作は、山の描写が乏しく、映像として伝わってこないのが残念。 ストーリーは、小話程度。寝がけに1話ずつ読むのに調度よく、楽に読める点は評価できる。