特集では、独立研究者の森田真生氏が「場所」をキーワードとして生命や心の秘密に迫ったシンポジウムの記録とともに、それを受けて3人のユング心理学者がユング心理学の立場から生命について論じた特別寄稿を掲載する。生命とは何か、それは心や魂とどのような関係にあるのか、ユング自身は生命をどのように捉えていたのかーー絶え間ない紛争や災害によって大きく揺らぐ現代の世界の中で、いま改めて生命の本質を問う。
目 次
はじめに 田中康裕
シンポジウム
●基調講演「計算する生命」 森田真生
身体と数学/地球という「場所」/「地球の翻訳者」レイチェル・カーソン/生命をつなぐ場所づくり/心はかつて風だった
●討論ーー基調講演を受けて 指定討論者 河合俊雄・前川美行
箱庭療法と変化/自由エネルギー原理と「雨乞い」/「場」の重要性と「風」を起こすこと/閉じられた場所と庭/多層的な時間の構造、有限性
特別寄稿
●「命」をめぐるユングから現代人へのメッセージーースピリットに背を向ける時代に 足立正道
●出会いの生命 高月玲子
●ユングの心的エネルギー概念 岸本寛史
講演録
●私とユング心理学ーー折口信夫の俤(おもかげ)を追って 老松克博
論 文
研究論文
●二つの「さんせう太夫」--説経節と森鴎外 森 文彦
●男装の女性の物語「新蔵人」にみる日本的こころ 鈴木志乃
印象記
●日本ユング心理学会第12回大会印象記 林 公輔
●日本ユング心理学会第12回大会印象記 山下竜一
●The 1st Child & Adolescent Conference in Asia 印象記 吉川眞理
文献案内
●宗教と科学に関するユング心理学の基礎文献 名取琢自
●海外文献 豊田園子
日本ユング心理学会 機関誌投稿規定(2018年9月16日改訂)
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