●現代のストレス社会では,誰もが精神科のドアを叩く可能性がある。何も悩みをもたない人も,ひそかに悩みを抱えて苦しむ人も,本書を読めば精神医学を身近に感じることができる。医学部学生のウォームアップとして,また看護師,臨床心理士,ソーシャルワーカーなどコメディカルスタッフを目指す人に。
『本書の解説』
自分はなにも悩みをもたず,精神医学には無縁であると思っている人は多い。
一方すでに現在,この悩みは自分一人のものであり誰に話しても理解してもらえないと,ひそかに悩んでいる人もいる。
本書の目的は,一般の学生に精神医学が案外身近なものであるということを分かってもらうことにある。たとえ現在は何の役にも立たなくても,将来死にたくなるほど苦しくなったときに,あるいは身近な人が苦しんでいるときに,ひょっとしてこれがうつ病というものかもしれないなどと思い出して,精神科のドアをノックすることができれば,本書を読んだ効用は大いにあったことになる。そしてその可能性はストレスの多い現代社会に生きるわれわれ誰にとって も,決して小さくない。本書では大学の保健管理センターなどで相談を受けることが比較的多いもの,および彼らあるいは彼女らが将来実際に悩むであろうと思われることがらに頁数を多く割いた。
医学部の学生はウォームアップのつもりで,また将来ナース,臨床心理士,作業療法士,精神科ソーシャルワーカーなどのコメディカル・スタッフを目ざす学生にも読んでいただければ幸いである。さらに欲を言えば,日頃大学生の悩みを聴いて対応されている教師,大学生をもつ家族の方々の目に触れることがあれば,幸甚である。(「まえがき」より抜粋)
●目次
まえがき
第2版まえがき
第2章 精神発達と精神障害
第3章 人間関係と適応
第4章 神経症neurosis, Neurose
第5章 心身症
第6章 境界例と境界性パーソナリティ障害
第7章 パーソナリティ障害 (人格障害) personality disorderと精神発達上の問題
第8章 妄想性障害(妄想症,パラノイア)
第9章 感情病または気分障害
第10章 統合失調症(従来の精神分裂病)
第11章 睡眠障害
第12章 精神医学における予防と治療と処遇
参考文献/人名索引/事項索引
レビュー(0件)