18世紀啓蒙時代に多大な影響を及ぼした英国の哲学者デーヴィッド・ヒューム(1711-76)について、セント・アンドリュース大学の世界的に権威ある哲学教授にして、ヒュームを中心とした18世紀思想の研究者であるジェームズ・A・ハリスによって書かれた意欲的な概説書。ヒュームは哲学者としてのみならず、エッセイスト、歴史家としても名を馳せたが、他の分野の研究においては総合的に評価されることは少なかったーー本書では、ヒュームが貢献した哲学、倫理学、政治経済学、歴史学の四領域について彼の思想形成史をたどることで、その思想の全貌を明らかにしてゆく。
イントロダクション
第一章 人間本性
医師への手紙/精神の解剖学/知 性/情 念/再 考?/一様性と差異
第二章 道 徳
諸科学の体系の断片/エッセイの執筆について/解剖学的絵画、絵画的解剖学/普通の生活の道徳/モラルの向上
第三章 政治学
政治的義務/穏健な政治/政治経済/イギリスの自由の歴史/スタイルの問題を解決する/悲観主義の理由
第四章 宗 教
ヒューム初期の著作における宗教について/奇跡的キリスト教/実験的神学/人間本性における宗教の起源/宗教の未来
あとがき
原註
読書案内
訳者あとがきーーヒューム受容の三つの不運
索引
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