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序 章 第一章 塀の中に落ちて ──二〇〇二年五月二〇日(七日目)から七月二八日(七六日目)まで── 第二章 公判開始 ──七月二九日(七七日目)から九月二七日(一三七日目)まで── 第三章 獄舎から見た国家 ──九月二八日(一三八日目)から一二月三一日(二三二日目)まで── 第四章 塀の中の日常 ──二〇〇三年一月一日(二三三日目)から六月一五日(三九八日目)まで── 第五章 神と人間をめぐる思索 ──六月一八日(四〇一日目)から八月二八日(四七二日目)まで── 第六章 出獄まで ──八月二九日(四七三日目)から一〇月九日(出獄後一日目)まで── 終 章 付 録 ハンスト声明 鈴木宗男衆議院議員の第一回公判に関する獄中声明 現下の所感──東京拘置所にて 冷戦後の北方領土交渉は、日本外交にどのような意味をもったか 「塀の中で考えたこと」 岩波現代文庫版あとがき ──青年将校化する特捜検察── 獄中読書リスト 注
レビュー(43件)
やっと見つけた
書店になかなか無くて、無いと思うと欲しくなるものです。 まだ出だししか読んでいませんが、期待できそうな本です。
なかなか難しかった
なかなか難しく読みにくい所もありました。でもそれは元官僚の頭のいい彼が書いた彼の頭の中、心の中の事:裁判戦略の事、外交の事、政治の事面白く興味深くもあるのですが難しかったです。でも獄中での生活についてはなかなか面白かったです。普段ラジオで彼のお話を聴いていた私は、活字になった彼の言をしっかり読みましたが、正直、政治、外交などの難しいお話は耳で聞いたほうが私には分かりやすかったです。。
勉強になります。
単純に塀の中の話かと思いましたが、質・量ともにヘビーでした。獄中で読んだ色々な本の事を説明されていますが、中身が高度過ぎて半分も理解出来ませんでした。ただし拘置所内での生活はよくわかりました。死刑囚は刑務所に行くのではなく、刑が執行されるまでは拘置所にいる事は勉強になりました。
教養や哲学、宗教の有効性とは何か?
佐藤優が東京拘置所に逮捕・拘留されても、最小限に動揺を抑えて、語学や哲学の勉強に励む姿勢に驚嘆させられます。 私が同じ立場だったら、簡単に平常心を失ってしまったでしょう(苦笑)。 実際、佐藤優と一緒に捕まった方の中には、早々にギブアップしてしまった方がいらっしゃったようです 作中で、『エリートは怒鳴り付ければ、簡単に落ちてしまう。それ以降は検察の言いなりなり、唯々諾々と従ってしまう“自動販売機”となってしまう』という指摘は、優等生病の弱点としてエリート以外の方も知っておくべき指摘でしょう。 また、実用書や自己啓発本の類と比べて、一般的に役には立たないと思われがちな教養や哲学、宗教こそが、真に深刻なトラブルに直面した際には、その過酷な現実に立ち向かう際にこそ力を発揮するという逆説が、個人的に興味深いと感じました。 現実≒形而下の問題に押し潰されないためには、形而上の視点を持つ事で複眼的な思考を持つのが良いという事かも知れません。 ちなみに、私は佐藤優を通して神学やキリスト教に関連した書籍を手に取る契機となりました。 お勧めです。
ついに買いました
図書館で借りて読みましたが、手元に置いておきたかったので購入しました。