疾患には、診断がつけば瞬時に治療法が決定されて原因療法が可能になるものから、診断がたとえ確定しても終治対症療法に頼らざるを得ないものまで種々ある。慢性関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)は、つい最近まで後者の範疇に属する疾患の代表的なものであった。しかし、ここにきてRAを取りまく情勢は一変した。早期から免疫療法を開始すると同時に、病態に応じた治療手段を用いて非可逆的変化の出現を最小限にくい止めることにより、身体障害者への移行をできうるかぎり遅延させようという戦略が考えられるようになった。本書は最近大きく変貌しつつあるRAの治療法についてリアルタイムで解説したもので、明日からのRA診療にすぐ役立つように編集されている。その内容は、RAの病態と診断のポイントからはじまって、RAの治療方針のたてかた、薬物療法、外科的治療、リハビリテーション、そして薬物の評価方法,quality of life(QOL)、将来の展望まで、診療に携わるすべての医師が知っておくべきことが網羅されている。
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