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スルー能力が高くてストレートな物言い。多様性に富んでいて同調圧力がない。 食を大切にし、困ったらみんなで助け合う。そして社会を動かしているのはおばちゃんだ! そんな台湾でシングルマザーとして6年働き、台湾人と子連れ再婚・出産をした著者は、 日本で身につけていた「呪縛」からいつしか解き放たれていたことに気づいたのだった。 台湾式の産後ケアや子育て、仕事観や市民活動などにも触れながら、 「細かいことを気にせずやりながら考えよう」、 そんなふうに思わせてくれる、台湾での暮らしを綴ったエッセイ。 第1章 たくましくて人間味あふれる台湾人 第2章 とにかく「食」を大切にする 第3章 台湾での妊娠・出産 第4章 シングルマザーとして暮らし、台湾人と子連れ再婚 第5章 台湾で子育て、そしておばちゃんになった私
レビュー(14件)
最高
何回か台湾に行っているが、内容が納得いきまた台湾に行きたくなった。
自分用
昨日から読みはじましたが 色んな体験されてますので次はどうなる? 気になるので夢中で読んでます。 別の本も読んでみようと思います。
現地の日常を知ることができる
大阪もたいがいおばちゃんで回ってるよね。 そんなことを思いながら読み進める。知らない人がいたら「どこから来たん」と声かけるなんて当たり前のイメージだったけれど、ふと、コロナ禍を経て街は静かになっているな、と感じる。 電車の中で話しかけててはいけないし、ましてや「あめちゃん」を渡すなんてできない。 赤ちゃんがいても「かわいいねぇ」と話しかける人はめっきりいなくなった。 ベビーカーを出すお手伝いすら「触っても嫌がられない?」と不安になる。 台湾のおばちゃんはコロナ禍も明るく元気に過ごしていそうだ。 むしろ、コロナ禍で家から出られず、どんどん孤独になるパパママたちに、食べ物を差し入れしたりしているようだし「嫌がるかしら?」と思っても突き進んでいそうなパワーを感じる。 日本でも子供を産めばおばちゃんで、子どもがいなくてもある一定の年齢から「おばさん」と呼ばれる。 この定義からいけば、おばちゃん、おばさん世代は30代後半?40代?以上? 一度仕事を辞めて再就職したり、育休取って時短で働いていたりしていそうな世代から上。 私は女性の多い職場にいたから「先生」と呼ばれるような大先輩世代がバリバリ働いていたのを思い出す。 けれど、それは少し特殊な世界。 他を見渡すと、時短勤務を始めるあたりから「主力じゃない」感が強い。 同じ世代の「おじさん」は働き盛りとさせるのに。 この感覚が、子育てしたいのに、家に帰れない男性をいまだに生み出し続け、男性が帰って来れないから、結果的に家事育児の時間が長い女性が大多数になる。 働く時はバリバリ働き、時短でも結果が出せる状態の女性であれば悩みなく働けているのか? そもそも結果を出すレベルはしっかり公に共有されているのか。 地域の自治会においては、現役を退いたおばちゃん世代がとっても強いというのに。 「おばちゃん」をキーワードに色々な思いが巡った。 どういう働き方がいいかは人それぞれ。 日本中で、主力として働きたいおばちゃんがそれぞれ活躍できる場があれば、まだまだ日本は成長するのかもしれないと感じた一冊。 エッセイはとても読みやすく、さらっと読み終わる。隙間時間や移動時間に♪