上間陽子先生の単著。ずっと読みたいと思っていたけれど、気持ちが安定している今やっと読めました。この本に出てくる女性たちの暮らしや価値観は、私のそれとは違うものです。しかしながら、男性の暴力に晒されたことがある身としては決して遠い世界の話とは思えません。私も若い女の子に寄り添える人間でありたいです。,上間陽子先生が、沖縄の夜の街の少女たちに聞き取り調査をした本である。 会話形式で読みやすかった。 感想として、快楽で射精して望まぬ妊娠をさせた男ではなく、望まぬ妊娠をした少女が悩み苦しんでいる事に理不尽さを感じた。 令和になりようやく、男性の射精責任を問われるようになった。 (女性と産まれてくる子供を一生涯幸せにする覚悟で射精すること) 少女たちが生きぬいて話してくれて本になったから、まともな世の中になってきたのだ。 上間陽子先生の優しさ、少女たちを偏見なく愛する人、寄り添う人がいる事に、世の中捨てたものではないと思った。 沖縄の言葉と、一枚の美しい花の写真が印象に残っている。,「読んで、それぞれに、それぞれが想うところを、感じてください」 そういう姿勢で書かれているのかとは、思います。 それだけに、解る人には解るし、解ったようでただの感傷に終わる人もいるかも。 でも、まぁ…学生のルポじゃないのだから、もう少し深入りしては書けなかったのかな、と思います。 ただ、「立ち入る」のは本当に難しいです。それを解って言うのは酷ですが。,私個人が、そして今の日本が、いかに沖縄をネグレクトしているかを痛感しました。 一人の少女や家族の問題として処理できない、暴力と貧困の連鎖の中で生きている少女たちがここにいます。 でも、最後まで読み進められるのは、作者の上間さんのスタンスだと思います。フラットな関係性で彼女たちの横で話を聞いているその姿勢が、できそうでできない貴重なスタイルだと思います。 暴力も、貧困も、沖縄も、自分には関係ないと思っている多くの人に読んでほしい。 一番読んでほしいのは、安倍内閣全員ですが。
レビュー(129件)
上間陽子先生の単著。ずっと読みたいと思っていたけれど、気持ちが安定している今やっと読めました。この本に出てくる女性たちの暮らしや価値観は、私のそれとは違うものです。しかしながら、男性の暴力に晒されたことがある身としては決して遠い世界の話とは思えません。私も若い女の子に寄り添える人間でありたいです。
令和は男性の射精責任を問われる時代
上間陽子先生が、沖縄の夜の街の少女たちに聞き取り調査をした本である。 会話形式で読みやすかった。 感想として、快楽で射精して望まぬ妊娠をさせた男ではなく、望まぬ妊娠をした少女が悩み苦しんでいる事に理不尽さを感じた。 令和になりようやく、男性の射精責任を問われるようになった。 (女性と産まれてくる子供を一生涯幸せにする覚悟で射精すること) 少女たちが生きぬいて話してくれて本になったから、まともな世の中になってきたのだ。 上間陽子先生の優しさ、少女たちを偏見なく愛する人、寄り添う人がいる事に、世の中捨てたものではないと思った。 沖縄の言葉と、一枚の美しい花の写真が印象に残っている。
普通に「ルポ」です。
「読んで、それぞれに、それぞれが想うところを、感じてください」 そういう姿勢で書かれているのかとは、思います。 それだけに、解る人には解るし、解ったようでただの感傷に終わる人もいるかも。 でも、まぁ…学生のルポじゃないのだから、もう少し深入りしては書けなかったのかな、と思います。 ただ、「立ち入る」のは本当に難しいです。それを解って言うのは酷ですが。
読んでほしい
私個人が、そして今の日本が、いかに沖縄をネグレクトしているかを痛感しました。 一人の少女や家族の問題として処理できない、暴力と貧困の連鎖の中で生きている少女たちがここにいます。 でも、最後まで読み進められるのは、作者の上間さんのスタンスだと思います。フラットな関係性で彼女たちの横で話を聞いているその姿勢が、できそうでできない貴重なスタイルだと思います。 暴力も、貧困も、沖縄も、自分には関係ないと思っている多くの人に読んでほしい。 一番読んでほしいのは、安倍内閣全員ですが。