声と眼差しの物語論。古典的物語論からポスト古典的物語論への展開を視野に収めた
一人称小説の物語論の企て。
ジュネット、シュタンツェル、プリンス、バル、オニール、フルダーニク、フェラン、
ニィエラグデンの物語論との対話を通して提案される一人称小説の物語論。
一人称小説の多様性が明らかになる一方、「一人称の視点」、「地の文」といった
旧来の概念の限界も明らかに。
第1章 物語論の臨界:視点、焦点化、フィルター
第2章 旅行記者から小説作者へ:等質物語世界的小説における内的焦点化
第3章 等質物語世界的小説の物語論:等質物語世界的語りの記述指標
第4章 範疇化の病:メタユートピア物語としての「フウイヌム国渡航記」
第5章 『青い目がほしい』における声の現象:ピコーラの声はクローディアには聞こえない
第6章 エクフラシス/ブリューゲル:《雪中の狩人》(1565) を読む20世紀の詩人たち
第6章補論 「アキレウスの盾」の物語論:「詩は絵のように」の伝統の廃嫡
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