1972年2月。日本赤軍のあさま山荘事件のテレビ中継が背後に流れる中、彼女の物語「撮影」は始まった --私は、撮りたいーー。
21歳になる山田奈央子の夢は、自分で映画を撮ること。だが、彼女が生きる1970年代は女性が映画監督どころか、映画制作に携わることすら難しい時代。かろうじて、ピンク映画の制作プロダクションに雑用係同然で雇われた彼女だが、「女に映画は撮れない」と言われる日々を送る。男社会の壁を前に、理想と現実の落差に諦めを感じていた奈央子の前に、ひとりの女優が現れる。それは運命の出会いだった。誰であろうとはっきりとものを言い、どこかミステリアスな雰囲気を纏う人気ピンク女優・霧島カオリ。導くかのように、奈央子の夢を後押ししてゆくカオリ。彼女に感化されるかのように前を向き、必ずいつか、カオリ主演の映画を撮ると誓う奈央子。二人は女性のプライドをかけ、男社会の旧い価値観と戦っていくーー。 衝撃のラストは必読!
レビュー(0件)