わたしたちは知らずと、周りに「適応」し「競争」し、常に「上昇」することを求められていないでしょうか? 他人と比べて焦ったり落ち込んだり、人間関係のストレスも。孤独は寂しいけれど、人と居ると息が詰まって「どこかへ逃げ出したくなる」……。
誰しも、「これがわたしの望んだ生活? わたしらしい生き方?」と、こころに“渇き”や“疑問”を覚えることがあります。そんな日々に耐え続けると、心身が悲鳴を上げます。うつ状態になったり、からだが不調になったり……。
「溢れそうな思いをよくわかってくれる人に聴いてほしい」「気持を整理したい」といった思いも、多くの人が抱いているのではないでしょうか。そのような思いに応えた本書は、自分だけの“こころの井戸掘り”に親しんで頂くための、ささやかな試みです。
この本で紹介する《箱庭ものがたり》ワークでは、両腕で抱えられる程の木枠の「砂場」で、森や海や動物の“いのち”と交歓するなか、自然と“こころとからだ”が語りあいます。普段は胸に届かない「声」が受けとめられて、わたしだけのファンタジーが紡ぎだされます。
はじまりの章 箱庭ものがたりの誕生
はじまりの始まり/抒情の力/内面の秘密を語る
【こころの井戸を掘る】
第一章 うしなうことを巡って
喪の語りと詩歌/翔の感じていたこと/見守り手の眼差
第二章 つながりをつくる旅
旅のはじまり/前川氏の感じていたこと/見守り手の眼差
第三章 道はつづく
気づいていない何か/茜さんの感じていたこと/見守り手の眼差
【わたしとのダイアローグ】
第四章 穏やかに、静かに
内なるつながり/理香子さんの感じていたこと/見守り手の眼差
第五章 わたしという物語
わたしだった私/冬美さんの感じていたこと/見守り手の眼差/五年後の冬美さん
第六章 旅のふかまり
かさなる対話
おしまいの章 箱庭ものがたり物語
ものがたり研究/研究ものがたり/クライエントのものがたり/
これからの箱庭ものがたり/ものがたりに惹かれて
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