じわじわ滲み出る怖さ、急転直下の結末ーー
大企業の社長を支えてきた秘書に何が起きたのか?
そして、彼女は何をしようとしているのか?
俊英が放つ、傑作サスペンス!
人里はなれたところにある〈ザ・ローレルズ〉で、わたしは回想する──大企業の社長マイナの秘書として活躍した日々を。長らくわたしは、私生活を犠牲にしてまで完璧に彼女に仕えてきた。そして、強い信頼で結ばれたふたりの関係がずっと続くと思っていた──オフィスに警察がやってくるまでは……。予測不能の展開に、じわじわとにじみ出る怖さ。俊英が放つ、傑作サスペンス! 解説=若林踏
レビュー(4件)
完璧な秘書は泣き寝入りしない!
前作の「夏の沈黙」が面白かったので購入。プロ意識に徹し、滅私奉公で職務に邁進する秘書。父親と反目しながらも、家業をやや強引な手法で経営する娘(雇い主)。雇い主のサインを真似て、頼まれていないことまで手を出し、家庭を犠牲にしてまで完璧を目指す秘書。不穏な空気を孕みつつ、二人の間に齟齬が顕在化する内に、雇い主が或る罪状で訴えられる。スイスイと読み易い訳文です。