聖断がくだり、そして戦争は終わったーー。▼連合艦隊の消滅、沖縄の陥落、広島・長崎への原爆投下、ソ連の満洲侵攻など、刻一刻と破局へと突き進んでいった戦争末期の日本。本土決戦が当然のように叫ばれ“一億玉砕論”が渦巻く中、平和を希求する昭和天皇と心を通い合わせ、二人三脚で戦争を終結に導いた一人の老宰相がいた。その名は鈴木貫太郎。▼運命の昭和二十年八月十四日、鈴木は御前会議ですっくと立つと、原稿はおろかメモひとつなく、語りはじめた。八月九日の第一回の聖断以来の全ての出来事をよどみなく報告するのである。そして最後に言った。▼「ここに重ねて、聖断をわずらわし奉るのは、罪軽からざるをお詫び申し上げます。しかし意見はついに一致いたしませんでした。重ねて何分のご聖断を仰ぎたく存じます」▼不気味な静寂がしばし流れた。やがて天皇裕仁が静かに口を開いたーー。▼昭和史最大のドラマである“日本敗戦”を描いた不朽の名作!
●第一部 日本海軍史とともに ●第二部 大侍従長として ●第三部 「破局の時代」にあって ●第四部 モーニングを着た西郷隆盛 ●第五部 聖断ふたたび
レビュー(13件)
8月15日を平和の日として国民の祝日に!
是非とも標記の件を冀うものです。8月11日を国民の祝日としながら、8月15日を『国民の祝日』としないなど言語道断です。不敬罪そのものではないでしょうか?是非とも全会一致をもって8月15日を『平和の日』として『国民の祝日』に確定して戴きたいものです。奇しくも8月15日はカトリックでは聖母被昇天の主日です。甲子園でも8月15日は正午にサイレンを鳴らし黙祷を捧げるのが恒例となっております。小生は昭和天皇の御遺志により大戦の災禍を免れたものと堅く信じております。今上天皇陛下もご高齢とご病状の悪化に鞭打って戦没者慰霊式典には必ず出席しておられます。今上天皇陛下は譲位の御意思を堅めておられるようです。カトリックでは絶えず主の平和(PAX DIVINE)を祈念しております。シャローム。大和の国に生まれ死に刃を持てとぞ習いしか
著明な本ですが・・・
8月15日と併せて読みました。異なる視点を含めて考える必要があるテーマだと思いますが、必死で国のために動いた人がいるということを知るのは、今の日本に生きている人にとって必要なことだと思います。 大局的な善悪や成否ではなく、あるタイミングである事象を成すために生死をかけ、人生をかけていた。その事象は個人の欲望ではなく、滅私であり公のため(本人たちは信じていた)。 自分はとてもその境地には行けませんが、確固たる信念というものを持つ人がいるということを知る意味でも現代に活用できる冊子だと思います。