第一巻の清顕、第二巻の勲、第三巻のジン・ジャン姫は不器用ながらも純粋で真摯な若者たちでしたが、この第四巻に登場する透は底意地が悪くて嗜虐的。不必要に他人にダメージを与えることを繰り返す彼の内面が、誰とも分かり合えない孤高の天才のように描かれていますが、それって「他者の心の痛みをわが身に置き換えて想像する能力」に欠けているだけなのでは?・・・などというのは凡人のつまらぬ感想なのでしょうね。老いてなお美しい綾倉聡子が登場したのが印象的でした。,ついに第四巻まで来ました。来ましたが…この終わり方は…あまりにも…狐につままれたような感じがしました。すっきりしません。三島の美しい文体を読んでいる間幸せではありましたが…創作ノートなどと合わせて読んでみると違ってくるのかもしれませんね,古い表紙が欲しかったのに近頃の表紙が届いた。ガッカリ。返品は面倒だからしないが、もう買わない。,4部作の最終作品。 とうとう生れ変りも最期となる。 ざっと1~4巻と読んで思ったんですが、主人公が生れ変って若返ってはいるものの魂は確実に歳をとってます。 青春時代(恋愛中心)、青年時代(国や政治に興味を持つお年頃)、中年時代(社会の中に埋没して受け身人生)、老年期(精神的にも肉体的にも衰える)。 主人公も過去生は見れても、未来の夢がみれないつまり寿命がきた様です。 全巻通して、海が印象的。夜の海、夜明けの海、昼の海、それと、体の中に海を持っている女性の存在。 人は最期に月の海へ逝ってしまうのでしょうか。,三島由紀夫の大作4分冊、連休を利用して読むにはちょうど良いボリュームでした。
レビュー(163件)
第一巻の清顕、第二巻の勲、第三巻のジン・ジャン姫は不器用ながらも純粋で真摯な若者たちでしたが、この第四巻に登場する透は底意地が悪くて嗜虐的。不必要に他人にダメージを与えることを繰り返す彼の内面が、誰とも分かり合えない孤高の天才のように描かれていますが、それって「他者の心の痛みをわが身に置き換えて想像する能力」に欠けているだけなのでは?・・・などというのは凡人のつまらぬ感想なのでしょうね。老いてなお美しい綾倉聡子が登場したのが印象的でした。
ついに第四巻まで来ました。来ましたが…この終わり方は…あまりにも…狐につままれたような感じがしました。すっきりしません。三島の美しい文体を読んでいる間幸せではありましたが…創作ノートなどと合わせて読んでみると違ってくるのかもしれませんね
最低
古い表紙が欲しかったのに近頃の表紙が届いた。ガッカリ。返品は面倒だからしないが、もう買わない。
作者の遺作だったんですね。
4部作の最終作品。 とうとう生れ変りも最期となる。 ざっと1~4巻と読んで思ったんですが、主人公が生れ変って若返ってはいるものの魂は確実に歳をとってます。 青春時代(恋愛中心)、青年時代(国や政治に興味を持つお年頃)、中年時代(社会の中に埋没して受け身人生)、老年期(精神的にも肉体的にも衰える)。 主人公も過去生は見れても、未来の夢がみれないつまり寿命がきた様です。 全巻通して、海が印象的。夜の海、夜明けの海、昼の海、それと、体の中に海を持っている女性の存在。 人は最期に月の海へ逝ってしまうのでしょうか。
読書の秋にはまだ早いですが
三島由紀夫の大作4分冊、連休を利用して読むにはちょうど良いボリュームでした。