保元の乱前夜、爛れた世の病巣は、意外に深かった。院政という摩訶不思議な機構の上に、閏閥の複雑、堂上家の摂関争いの熾烈、その他もろもろの情勢が絡みあって、一時にウミを噴き出す。--かくて保元の乱は勃発したが、「皇室と皇室が戦い、叔父と甥が戦い、文字どおり骨肉相食(あいは)むの惨を演じた悪夢の一戦」であった。その戦後処理も異常をきわめ、禍根は尾をひいた。 人間世界の興亡、流転、愛憎を描く大ドラマ。皇室と皇室が戦い、叔父と甥が戦い、文字どおり骨肉相喰むの惨を演じた悪夢の一戦ーーその戦後処理の中から、怨みに報いる新しい怨みを生んで源平の争覇は続く。
レビュー(18件)
面白い
どんどん物語の世界に引き込まれていく。やめられない。
大河ドラマとは、一味違う物語が読みたくて購入いたしました。 長編なのですが、気長に読みたいと思います。
吉川英治さんの作品は読みごたえがあり、とても大好きです。 最後に新平家物語をもってきました。楽しく読んでいきたいと思います。
さてこんなに長編は初めて、楽しみではある
さてこんなに長編は初めて、楽しみではある 年内に全巻読破できるか