改訂版です。実験動画のQRコードを付けました。
宮沢賢治は,たくさんの詩や童話を書いていますが,その中には科学の言葉がたくさん出てきます。たとえば,「銀河鉄道の夜」という童話には,
「川の向こう岸が俄かに赤くなりました。……ルビーよりも赤くすきとおりリチウムよりもうつくしく酔ったようになってその火は燃えているのでした。」
という表現が見られます。
この,「リチウムよりもうつくしく」という,リチウムの赤い炎とは一体どんなものなのでしょうか?
それは,塩化リチウムの粉末とカセットガスコンロがあれば,実際に見ることができます。
そんなふうに,「銀河鉄道の夜」の中に出てくる言葉で,実験や実物が見られるものを再現してみたのが本書です。
宮沢賢治がどんなことを思い描きながらこのお話を書いたのか,その幻想的な世界がよりリアルに浮かんできます。
第1章 実験で楽しむ「銀河鉄道の夜」
1.地球・太陽・月・銀河系
2.午后の授業
3.カムパネルラのつぶやき
4.白鳥の停車場とプリオシン海岸
5.光とエネルギーの輪廻
6.原子の輪廻と命の輪廻
7.強く願うことの大切さ
8.鳥捕りとインディアン,それぞれの幸い
9.アルビレオを観て想いをめぐらせる
10.学び続ける賢治
11.ジョバンニの切符
12.楽しいことを一緒に体験する
13.真っ赤な火に込められたサソリの想い
14.カムパネルラの父と三角標
第2章 「銀河鉄道の夜」の実験
1.銀河(ミルキーウェイ)の実験1
2.銀河(ミルキーウェイ)の実験2
3.燐光&蛍光の実験(鳴き砂,摩擦発光,熱伝導)
5.炎色反応
第3章 「銀河鉄道の夜」と音楽
おわりに 「真理の泉に柄杓を入れる仲間として」
「銀河鉄道の夜」本文(青空文庫・第4次稿)
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