幕末の暮らしを忍おし藩の下級武士が描いた『石城日記』。家族や友人、寺の和尚や料亭の女将たちと仲睦まじく交わり、書を読んで歌を唄い、食や酒を大いに楽しむ。家族団欒、褌一丁での読書、素人歌舞伎などの描写は、飄々とした作者の人柄がにじみ出ており、思わず吹き出すような滑稽味にも溢れている。封建的で厳格な武士社会のイメージを覆し、貧しくも心豊かな人生を謳歌した下級武士たちの、真の日常生活がわかる貴重な記録。
まえがき
一 石城の七日間
二 石城たちが暮らした城下町
三 自宅の風景
四 下級武士の友人宅の風景
五 中級武士の友人宅の風景
六 中下級武士の住まい
七 寺の風景
八 酒店と料亭の風景
九 世相と時代
十 ふたたび自宅の風景
あとがき
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