精神分析における生と死
: ジャン・ラプランシュ/十川幸司/堀川聡司/佐藤朋子
「ジャック・ラカンの『エクリ』刊行の四年後に出版された本書は、ラカンとは別の「フロイトへの回帰」を提唱したジャン・ラプランシュの始まりの書物である」(訳者解題より)
ジャック・ラカンが「言語」や「他者」といった概念でフロイトを超越論的に読み替えたのに呼応して、フランス精神分析の泰斗ジャン・ラプランシュは、「生命」や「動き」という生命活動の観点からフロイトを内在的に解読する。フロイトのテクストを精読しながら、セクシュアリティ、自我、死の欲動へのそれらを統べる生命原理へと遡行する、ジャック・ラカンが成し得なかった、もうひとつのフロイト回帰を果たす。ラプランシュのフロイト読解を継承しつつ読者が自らの理論を構築していくための、ラプランシュの最も可能性を秘めた主著。
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