本書は、注意欠陥多動性障害とは何か、そして、そのような症状を持つ子どもと心理臨床的にどのように接したらよいのかについて、診断、薬物治療を含めて、多面的に教えてくれる。特に、家庭での対処法と学校での対処法について、具体的にわかりやすく、すぐに実践できる形でそれらを提供している。また、親、医師、心理学者、教師の連携のあり方や、特別な支援を要する子どもの教育行政のあり方についてまで、イギリスの例を挙げて、具体的に言及している。その意味で、注意欠陥多動性障害に悩む親と教師にとって、本書は子どもとの新しい相互作用のあり方について一つの可能性を示してくれている。
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