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玄武書房に勤める馬締光也。営業部では変人として持て余されていたが、人とは違う視点で言葉を捉える馬締は、辞書編集部に迎えられる。新しい辞書『大渡海』を編む仲間として。定年間近のベテラン編集者、日本語研究に人生を捧げる老学者、徐々に辞書に愛情を持ち始めるチャラ男、そして出会った運命の女性。個性的な面々の中で、馬締は辞書の世界に没頭する。言葉という絆を得て、彼らの人生が優しく編み上げられていくー。しかし、問題が山積みの辞書編集部。果たして『大渡海』は完成するのかー。
玄武書房に勤める馬締光也。営業部では変人として持て余されていたが、人とは違う視点で言葉を捉える馬締は、辞書編集部に迎えられる。新しい辞書『大渡海』を編む仲間として。定年間近のベテラン編集者、日本語研究に人生を捧げる老学者、徐々に辞書に愛情を持ち始めるチャラ男、そして出会った運命の女性。個性的な面々の中で、馬締は辞書の世界に没頭する。言葉という絆を得て、彼らの人生が優しく編み上げられていくー。しかし、問題が山積みの辞書編集部。果たして『大渡海』は完成するのかー。
レビュー(3050件)
映画を見る前に読んでおこうと思い立ちました。
おもしろかった
辞書作りに、あれほどの時間が必要とは。 まさにライフワークです。
淡々と、でも熱い。地味だけど面白い。
「舟を編む」。先に映画を観ました。 何を観るか決めずに出かけたので、「加藤剛さんが出るらしい」以外の前知識なしに観ました。 とてもしみじみと良い映画でした。とても感動しました。 原作も読みたくなって、購入しました。 三浦しをん さんの文章を読むのも初めて。 映画とは違う所もあったけれど、映画を観た時には理解できなかった細かい気持ちの動きも良くわかりました。 10年20年またはそれ以上という長いスパンで完成していく仕事。 地味だけど、私たちの生活に必要な物を淡々と作っていく人々。 脚光を浴びるわけでもなく、わかりやすい見返りがあるとは限らない仕事。 そういう仕事は山ほどありますよね。 初めて知った、「辞書を作る」という仕事もその一つだと思います。 言葉の大切さ、言葉を使って伝える大切さも、再認識です。 「どうせわかってもらえない」とあきらめる前に、言葉を使って伝える努力は必要です。
本屋大賞第一位
私の部屋にはなかなか読む時間が取れず、つん読になっている本がたまっている。 「舟を編む」は内容を全く知らず読み始めたが、辞書編纂に関わる人の情熱と過程を個性豊かに描いたもので久しぶりにいい本に出会った。それにしても辞書編纂とはこんなにも時間と労力がかかるとは知らず驚くばかり。知らない言葉や馴染みの薄い今では古語とも言えるような言葉も出てきて興味深かった。また登場人物が生き生きと描かれ、特にまじめさんや松本先生の風貌が目に浮かぶようで改めて三浦しをんさんの力量を感じた。「大渡海」完成の場面では涙が出ました(;^0^;)
言葉が好きになりました。
辞書作りの努力・苦労がとてもよく解りました。 言葉って、大切なんだなーっと思いました。 今まで、何も考えずに辞書を引いていたけど、これからは辞書を大切に扱おうと思いました。まじめ君のキャラクターが大好きです。この話、映画化されたら面白いだろうなーっと思いました。