安全保障、パワーバランスといった観点から近現代の東アジアの歴史を解説した良書。安全保障の何たるかを知るには格好の著作。書かれている内容自体もさることながら、その筆致の確かさからも著者の見識の深さが窺える。先頃亡くなったキッシンジャー元国務長官の「外交」(1996年 日本経済新聞社)にも通じるものがある。平和ボケした若い日本人に読ませたい。読んでも分からないかもしれないが。なお、本書の終盤で少し論じられ、他の読者のレビューでも言及されているウクライナ戦争に関しては、同じNHK出版新書の「ゴルバチョフが語る 冷戦終結の真実と21世紀の危機」を併せて読むと理解が深まる。
レビュー(7件)
平和ボケした日本人へ
安全保障、パワーバランスといった観点から近現代の東アジアの歴史を解説した良書。安全保障の何たるかを知るには格好の著作。書かれている内容自体もさることながら、その筆致の確かさからも著者の見識の深さが窺える。先頃亡くなったキッシンジャー元国務長官の「外交」(1996年 日本経済新聞社)にも通じるものがある。平和ボケした若い日本人に読ませたい。読んでも分からないかもしれないが。なお、本書の終盤で少し論じられ、他の読者のレビューでも言及されているウクライナ戦争に関しては、同じNHK出版新書の「ゴルバチョフが語る 冷戦終結の真実と21世紀の危機」を併せて読むと理解が深まる。