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宗教2世。親が宗教を信仰している家の子供。宗教ありきで育てられ、世間とはずいぶん違う生活を送っています。 参加してはいけない学校行事があったり。 薬を使わせてもらえなかったり。 人を好きになってはいけなかったり。 休日は宗教活動のための日だったり。 もちろんそこに幸せを見出す人たちもいるけれど、中には成長するにつれて苦しさを感じる子供達がいることを、知ってほしい。 著者含む、7人の宗教2世たちが育ってきた家での出来事をマンガ化した作品が、加筆修正を加え、単行本化。 単行本描き下ろし45p収録。 「情報ライブ ミヤネ屋」でも紹介された、今年最注目のノンフィクションコミック!
レビュー(72件)
同じ苦しみを持つ人を知りたかった
当事者です。自分が親になり、ますます子供を虐げてきた親の気持ちがわからなくなり、本を探してこちらを購入しました。平日の夜も土日も宗教活動。いいことがあれば宗教のおかげ、嫌なことがあればもっと真剣にやらないから、と。こんな家に生まれたくなかった、普通の家に生まれたかった、休みの日に家族で遊びに出かけたり子供の喜ぶところに連れて行こうと考える親がよかった、と友達を引き合いに出して心の苦しみを伝えても、外から見ると幸せそうに見えても不幸なのよ、宗教やっていない家はお金も健康も仕事も苦労してるの!と。また、自分が親を選んで生まれてきたのよ、前世で悪いことをしたから修行するためにこの家に生まれてきたんだと。なんで我が子に悪いことしたから今苦しんでるなんて言えるんだろう。宗教には行くたびに一万円包んで出してるのに、私が小6で学校の水着が小さいから買って欲しいと頼んでも、お金がない、あと何回かしか着ないのに数千円もったいない、と言って買い替えてもらえず、友達から小さくないの?と言われていた。母は宗教の集まりにごろごろの一粒ダイヤ、エメラルド、ルビーなどの指輪をつけ、毛皮のコートを着て着飾って出かけて。宗教のおかげで自分は成功者だと、信者の中でもマウント取ってた。昔も今も親だけは私の道標ではない。絶対こんなふうになりたくない。両親がそれぞれ事情があって宗教が必要で救われたのは生い立ちを聞いて理解した。でも、自分の人生の理不尽を全部自分の子供に背負わさないで欲しい。結婚して子供を持って子供をどう育てるかに自分の生き直しを図って、宗教漬けにして。親が亡くなった時、巨大な仏壇の処分に困るだろうな、と心配している。亡くなる前に入院とか自立した生活できなくなっても、私の世話になろうと思わないで欲しい。私は放置されて宗教活動していたし、時間もお金も気持ちも全部宗教に使ってきたんだから、困った時はそっちに相談して今まで貢いだ分世話してもらって欲しい。
この本を単行本で出版した作者と文藝春秋に感謝です。 広く読まれて欲しい作品です。
旧統一教会の2世信者の境遇が報道される様になり、少しでも彼らの事を知りたいと思い購入しました。 複数の宗教の2世信者の話が載っています。 ハッキリと宗教名は明かされていないので、ネットで調べて答え合わせをしつつ読みました。 読み易い漫画形式ですが、軽々しくは感想を出せません。
漫画なので一気に読めました。とっつき難くなりがちな文章で読むより良いかも。 宗教2世問題、これは確かに大変なことだと考えさせられました。多くの方に読んでもらいたいですね。
宗教について、色々なことが知りたく購入しました。 二世のつらさについて考えることができました。