「わたしがわたしの書を始める、その覚悟は、それが始まったのは、わずか、わずか数年前のことだ」(「はじまり はじまり」より)。
宮沢賢治賞奨励賞(2019年)、芸術選奨美術部門文部科学大臣賞(2023年)、手島右卿賞(2024年)を相次いで受賞した注目の書家が、いま、新たな創作活動に向かうべく、過去の出来事を振り返り、日々の制作への思いを語り、自身の創造の秘密を言葉にしていく。
2023年12月に入って執筆が開始され、2024年3月の個展開催に合わせて上梓した書き下ろしエッセイ集。
はじまり はじまり
第一章 六才
1 屋根の雪
2 六才
3 越路吹雪
4 母の感動
5 ドリトル先生
6 絵画的、音楽的、な作文。
7 ホラを吹く
8 墨と一酸化中毒
9 墨とみそ汁
10 執着か性格か
11 雨音を聴く
12 どうでもいい
13 溶けてしまう 無くなってゆく
第二章 書くということ
14 つまみ出せ!
15 今すぐにでも帰りたい
16 変換する頭
17 ゲルハルト・リヒター
18 書くということ
19 動きの軌跡
20 一回三百円
21 在るということ
22 臨書は必要か(一)
23 臨書は必要か(二)
24 臨書は必要か(三)
25 発狂しなかった
第三章 わたしの職業
26 彩園子
27 売り絵について
28 書ければいい 書けばいい
29 圭子の夢は夜ひらく
30 マウスピースとぎっくり腰
31 人捌き 筆捌き
32 芸者 乞食 ストリッパー
33 わたしの職業
34 是非、一度、法華経。
第四章 阿頼耶識
35 宇宙はどこに
36 宇宙の運行
37 北斎と宇宙
38 阿頼耶識
39 降ってくる
40 魂の邂逅
41 わたしの空海
42 宮沢賢治(一)
43 宮沢賢治(二)
44 宮沢賢治(三)
45 宮沢賢治(四)
46 宮沢賢治(五)
47 賢治の書
第五章 何故、書き終わらないの?
48 小節線をなくす
49 壊してしまおう
50 男と女のいいなぁ
51 こころに響く線
52 ターニャと英語で
53 気になる気
54 ワサビ事件
55 大宮さんと井上有一
56 やはり、重い!
57 何故、書き終わらないの?
おわるところ そのむこう
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