「難解」と言われ、謎の場面に満ちたタルコフスキーの映画が遂に解き明かされる!
ソ連の詩的映像作家アンドレイ・タルコフスキーが世を去って35年。しかし彼の作品への評価は高まることがあっても、古びることは決してない。映画館でも「タルコフスキー映画祭」が常に開催され、新しいファンを獲得し続けている。
本書は、難解と言われるタルコフスキー映画全8作を詳細に解説すると共に全作品のフィルモグラフィーとタルコフスキー家の年譜も収録した〈タルコフスキー本の決定版〉。
はじめにーー永劫たる瞬間
第1章 物語の深淵ーー隠された意図
序 パステルナークの予言
〔1〕 光と水の寓話ーー『ローラーとバイオリン』
〔2〕 楽園への越境ーー『僕の村は戦場だった』
〔3〕 無言の創造力ーー『アンドレイ・ルブリョフ』
〔4〕 虚空の孤独ーー『惑星ソラリス』
〔5〕 記憶の牢獄ーー『鏡』
〔6〕 絶望の中の希望ーー『ストーカー』
〔7〕 死に至る郷愁ーー『ノスタルジア』
〔8〕 神なき者の祈りーー『サクリファイス』
第2章 家族の投影ーー芸術的ポートレイトの深層
〔1〕 追慕ーー『ローラーとバイオリン』
〔2〕 憤怒ーー『僕の村は戦場だった』
〔3〕 告白ーー『アンドレイ・ルブリョフ』
〔4〕 帰順ーー『惑星ソラリス』
〔5〕 解放ーー『鏡』
〔6〕 離脱ーー『ストーカー』
〔7〕 捕囚ーー『ノスタルジア』
〔8〕 逃亡ーー『サクリファイス』
第3章 モチーフの躍動ーー物語を紡ぐ事物
〔1〕 自然と動物
〔2〕 身体と行為
〔3〕 人工物・食物の属性
〔4〕 超自然と信仰
第4章 各時代への視線ーー内包された予言
〔1〕 この時代に携えるもの
〔2〕 陸前高田の一本松とタルコフスキー
〔3〕 初期の作品に描かれた「戦争」--第二次世界大戦下の核の風景
〔4〕 『惑星ソラリス』--放射線の返礼
〔5〕 『鏡』--汚染された煙と雨
〔6〕 『ストーカー』--核イメージとしての放熱塔
〔7〕 『ノスタルジア』--世界の終わりの風景
〔8〕 『サクリファイス』--核戦争後の夜に
〔9〕 黒澤明の『生きものの記録』との比較
〔10〕 タルコフスキーの視線ーー私たちのバケツ
年譜
あとがきーー収斂と拡散
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