近世における神社・門跡・朝廷の関わりを論じ、三者の中でも特に神社と門跡の姿を明らかにする。朝廷との関係という視点から北野社をはじめとする神社の動向に迫り、朝廷執行部による門跡統制を検証して、それが門跡の動向や存在形態に与えた影響を考察。神社と門跡の関係も検討し、これまで知られていなかった各々の実態を浮かび上がらせる。
序章 近世の神社と門跡をめぐる研究史と課題
一 近世の神社に関する先行研究と課題
二 近世の門跡に関する先行研究と課題
三 近世の神社と門跡の関係に関する先行研究と課題
四 本書の構成
第一部 朝廷との関係をめぐる神社の動向
第一章 近世の神社伝奏と神社ー北野社を事例としてー
はじめに
一 近世北野社の内部組織
二 官位叙任の経路
三 神社伝奏としての高辻家
四 執奏権の移動とその背景
おわりに
第二章 近世中後期の二十二社と朝廷ー北野社を事例としてー
はじめに
一 北野社と朝廷の媒介者
二 朝廷との関係をめぐる北野社の動向ー菅原道真遠忌法会の勅会化をめぐってー
おわりに
第二部 朝廷執行部による統制と門跡
第一章 近世中期における宮門跡の相続
はじめに
一 直接相続における意思決定
二 転住相続における意思決定
三 転住をめぐる門跡の動向
おわりに
第二章 宮門跡の肝煎
はじめに
一 霊元院の段階
二 中御門天皇の段階
三 桜町天皇の段階
おわりに
第三章 宮門跡の御世話人
はじめに
一 肝煎と御世話人の併存
二 門跡の無住
三 肝煎の不在
四 宮門跡の肝煎・御世話人の性格
おわりに
第四章 近世僧位僧官の叙任経路をめぐる諸動向ー北野社を事例としてー
はじめに
一 近世北野社の内部組織と叙任経路をめぐる基礎的考察
二 安永二〜三年における祠官・目代・神人の官位再興
三 安永五〜六年における宮仕の僧位勅許化運動
おわりに
第三部 神社と門跡の関係
第一章 神社・門跡・社僧ー宮寺としての近世北野社ー
はじめに
一 曼殊院と北野社
二 社僧の存在形態
三 構成員間の関係と曼殊院
おわりに
第二章 近世の祇園社と青蓮院・妙法院
はじめに
一 祇園社と青蓮院
二 祇園社と妙法院
三 得度場所の問題化
おわりに
補論 近世の石清水八幡宮と門跡
はじめに
一 社職補任権と装束着用許可権の所在
二 得度をめぐる社務家と門跡の関係
おわりに
終章 近世における神社・門跡・朝廷の関係史
一 総括
二 課題と展望
あとがき
初出一覧
索引
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