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敗戦から2年目、裸一貫になった松坂熊吾は、大阪の闇市で松坂商会の再起をはかるが、折も折、妻の房江に、諦めていた子宝が授かった。「お前が20歳になるまでは絶対に死なん」熊吾は伸仁を溺愛し、その一方で、この理不尽で我侭で好色な男の周辺には、幾多の波瀾が持ち上った。父と子、母と子の関係を軸に、個性的な人間たちの有為転変を力強い筆致で描く、著者畢生の大作第一部。
敗戦から2年目、裸一貫になった松坂熊吾は、大阪の闇市で松坂商会の再起をはかるが、折も折、妻の房江に、諦めていた子宝が授かった。「お前が20歳になるまでは絶対に死なん」熊吾は伸仁を溺愛し、その一方で、この理不尽で我侭で好色な男の周辺には、幾多の波瀾が持ち上った。父と子、母と子の関係を軸に、個性的な人間たちの有為転変を力強い筆致で描く、著者畢生の大作第一部。
レビュー(109件)
宮本輝さんの著書は初期のころのものは結構読んでいたのですが、その後は離れていました。 久しぶりに読んでみようかと思って著書を検索してこちらの作品を知りました。 主人公がすごく魅力的でぐいぐい引き込まれて楽しく読めました。
良い意味で期待外れ!
中瀬ゆかりさんのお勧めの著という事で全巻購入しました。関西弁と南宇和島弁が読みにくいですが…どんどん引き込まれもっと読みたい!と思える小説です。まだ2巻の途中までしか読んでませんが、コロナ禍でお家時間を楽しむにはお勧めです。
流転の海
213310-20140926-0997516338。 宮本輝が好きな作家なので。
引き込まれます
昔持っていたのに引っ越し等で紛失してしまい、再度購入しました。 表紙を第一部から並べていくとひとつの絵(タペストリーのようです)になっていますね。この物語にふさわしい美しい装丁だと思いました。 第一部からどんどん話に引き込まれていきますね。熊吾の生きざまと、その当時の情景、周囲のひとびとの生きよう、いろんな面で圧倒されます。
夢中で読み進めました! こんなに一気に読み干したのは久し振りです。 続編も早速購入しました。