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国宝、鳥獣人物戯画のレジェンドとしての輝き。 私たちの心を遊ばせてきた、「楽しまれてきた歴史」。 この絵巻が生まれるべくして生まれた日本という国を眺めてみよう。 残された様々な模写だけでなく、伊藤若冲、歌川国芳、河鍋暁齋、曽我蕭白、森狙仙……動物が好きすぎる絵師たちのユニークな作品に受け継がれた、--鳥獣戯画ーーの遺伝子。それは昔話や伝説の中でも確認できます。 「伝説的なおかしな動物の絵」が、どのように日本人の心をとらえ、動物絵画のスタイルとして定着してきたか。府中市美術館でのユニークな企画で注目を集める著者による、新しい動物絵画史。 かわいくて、愉快で、どこかおかしいーーそんな愛おしい作品を多数掲載。 第一章 --鳥獣戯画ーーの楽しさ 第二章 --鳥獣戯画ーーの子どもたち 第三章 動物ものがたり 第四章 不思議と夢想 -ウサギとキツネー 第五章 動物たちの心
レビュー(7件)
絵がメインなので、文が絵の掲載とページがずれている箇所もあるが、所狭しと絵が掲載されれいるので、見ごたえ十分。 何より、著者の絵に対する愛情が伝わってくる。 巻末に掲載作品一覧もある。 個人的な収穫は、月岡芳年の初めて見た絵と、柴田是真の絵。