ヴードゥーに魅入られた〈実験映画の女神〉
トロツキスト、ダンサー、実験映画作家、ヴードゥーの研究者にしてその根っからの信奉者……
現実と夢幻のはざまを鏡像のようにゆらめく激しい生のなかで、何を見つめ、何を求めていたのか。代表作『午後の網目』から人類学的な著作『聖なる騎手たち』までを含む全作品を網羅し、知られざる全貌を明らかにする。
はじめに
I トロツキズムからハイチのヴードゥーへ
第1章 マヤ・デレン誕生前夜
第2章 キャサリン・ダンハムーー多大な影響を与えた舞踊家
第3章 ヴードゥーにかける途方もない情熱ーー四回にわたるハイチ滞在の背景
2 白い暗黒ーー祭祀、憑依、芸術論
第4章 『聖なる騎手たちーー生きているハイチの神々』--ヴードゥー調査・研究の渾身の成果
第5章 「宗教と呪術」--ヴードゥー信仰の核心に迫る
第6章 『芸術、形式、映画についての思考のアナグラム』--論理を張り巡らせた芸術論・映画論
3 映像は何を語っているのかーー「作品」としての映画分析
第7章 『午後の網目』--夢であり現実であり……真実は双方のなかに
第8章 『陸地にて』--官能的な違和の感覚
第9章 『カメラのための振付けの研究』--超短編に込められた先駆性
第10章 『変形された時間での儀礼』--周到にモンタージュされた儀礼(リチュアル)としての構造
第11章 『暴力についての瞑想』--流麗な動きに秘められた暴力とは?
第12章 『夜の深み』--最後の映画/星空を垂直的に
参考文献
図版一覧
あとがき
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