紀州熊野地方に伝わる話です。室町時代に山伏の栗須孫総が妖怪ヒトツダタラに襲われた。寸前のところでオオカミの群れに助けられた。孫総は、自分の死骸と子孫の死骸をオオカミに与えると約束した。しかし、死の間際になってオオカミに食べられるのは嫌だから敷地の庭に墓を作るように命じた。だが、埋葬された次の朝には、墓は掘り返され亡骸は持ち去られていた。一方、妖怪ヒトツダタラは、つわものの狩場刑部三衛門によって退治された。彼は、熊野三山より膨大な褒章をもらった。
1まえがき2栗須孫総の生い立ち3山伏としての修行4伊勢の国の尼との結婚5妖怪「ヒトツダタラ」とオオカミ6あとがき7参考文献・資料
レビュー(1件)
自分は、若い頃から修行と言うものに興味を持ってました。特に修験道をされる方は、一体どんな人か興味を持ち、1000日回峰行の本を数冊拝読したり、四国霊場を一部ですが回ってみたり、その中で、般若心経に導かれ、真言を唱えたり、九字を切ったりしてます。この本を読んでみて、主人公の孫総が修験者になり、最後は庄屋になってゆく姿に感銘しました。そして、オオカミとの約束が本当になった事には、大変驚かされました。世の中には、不思議な事があるもんだと驚いてます。