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【映画化 2024年11月公開】 愛する人の本当の心を、あなたは知っていますか? 「母を作ってほしいんです」--AIで、急逝した最愛の母を蘇らせた朔也。 孤独で純粋な青年は、幸福の最中で〈自由死〉を願った母の「本心」を探ろうと、AIの〈母〉との対話を重ね、やがて思いがけない事実に直面する。 格差が拡大し、メタバースが日常化した2040年代の日本を舞台に、愛と幸福、命の意味を問いかける。 『マチネの終わりに』『ある男』に続く傑作長篇小説。 〇映画情報 池松壮亮〔主演〕、石井裕也〔監督・脚本〕により映画化。2024年11月8日(金)全国公開。 ほかに三吉彩花、水上恒司、仲野太賀、田中泯、綾野剛、妻夫木聡、田中裕子らが出演。 日本映画界屈指の監督・キャストが贈る、革新的なヒューマンミステリー。
レビュー(171件)
人の本心が知りたい。
「本心」はどこにあるのか、本心とはどういうものか、考えさせられました。 目に見えない、実体がない、でも確実にあるであろう人の心は複雑で、難しく、実体験と共に重ねて読みました。
人間存在の根源を問う、平野啓一郎らしい作品です。重い主題で、ページ数も割に多いですが、見事に引きつけられてあっという間に読破しました。映画化もされるということで、そちらも楽しみです。
引きずり込まれるように読破しました。時代への先見の目があり、夢の未来の物語とは意識させません。AIテクノロジーや仮想空間でのやり取りを通して、さらには壮大な宇宙と時間軸を絡めながら物語が展開します。人間の本質や存在意義を深く考えさせられる作品です。
正直なところ、自分には内容的にも、文章的にも難しかったです。