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突然真っ白な猫になってしまった少年は、大好きなばあやに、冷たい雨のそぼ降るロンドンの町へ放り出された。無情な人間たちに追われ、意地悪なボス猫にいじめられーでも、やさしい雌猫ジェニィとめぐり会って、二匹の猫は恋と冒険の旅に出発した。猫好きな著者ギャリコが、一匹の雌猫に永遠の女性の姿を託して、猫好きな読者たちに贈る、すてきな大人の童話。
突然真っ白な猫になってしまった少年は、大好きなばあやに、冷たい雨のそぼ降るロンドンの町へ放り出された。無情な人間たちに追われ、意地悪なボス猫にいじめられーでも、やさしい雌猫ジェニィとめぐり会って、二匹の猫は恋と冒険の旅に出発した。猫好きな著者ギャリコが、一匹の雌猫に永遠の女性の姿を託して、猫好きな読者たちに贈る、すてきな大人の童話。
レビュー(89件)
猫の絵がいい
まだ読んでいませんが、絵が気に入って買いました。
30年位前に読みましたが、30年前と変わらず感動しました。ねこ好きな方にはお薦めの一冊です
無償の愛☆ファンタジー
矢川澄子氏翻訳の「さすらいのジェニー」は愛読していましたが、 表紙の淡いティファニーブルー&猫のイラストに心奪われ思わず購入。笑。 表現の捉え方や言葉のニュアンスの違いが両氏の感性に現れていて楽しめましたが、 セリフの言い回しが読み手によって好みがわかれそうかな、と思いました。
面白かったです。
ポールギャリコの本をまとめて購入しました。友達にプレゼントしたりするので、たぶんこの本も4冊めくらいです。
著者は猫です
そう断言してしまいたくなる程、猫に対する愛情が ひしひしと伝わってくる物語でした。 8歳の少年ピーターは猫が大好き。 でもばあやは猫が苦手なので家で飼う事が出来ません。 ある時通りの向いにいた猫を触りたくて道路を渡ったら交通事故に遭い、 ピーター自身が猫になってしまいました。 ばあやにはそんな事が分らなかったので、家を追い出されてしまいます。 心は人間のまま街中に放り出されて、行くあてもなく人間に蹴られ、 車に轢かれそうになり飢えながら辿り着いた倉庫で休んでいたらボス猫に 叩きのめされて、半分死にかけていた所を雌猫のジェニィに助けられます。 そしてジェニィによって猫としてのモラルやノウハウを学びます。 とにかくまずはピーターが飢えていたのでジェニィがネズミを捕ってきて くれましたが、ネズミなんか食べた事もないし気持ち悪い。 でも勇気をだして食べてみた所あまりにも美味しくて全部食べてしまいました。あばら骨が見える程痩せて飢えていたジェニィはそんなピーターを咎めるどころか、全然気にする事もなく本当に嬉しそうな顔をして微笑みます。 このエピソードでジェニィがどんなに素晴らしい猫か分かっていただけたと思います。そして二匹の猫は船旅をしたり、その先で起こった事故や事件、 人間との関わり等を通して多くを学び成長してお互いが必要な存在である事を認識してゆきます。猫の世界にも裕福な家猫や途中で捨てられてしまった猫、初めから親のいない宿無しなど様々です。 擬猫化したヒューマンドラマといった所でしょうか。 今後猫に出会ったら話しかけてしまいそうです。