俗信とは予兆・占い・禁忌・呪いなど生活に関する知恵や技術。
本書は安藤辰江(ときえ)さんという一人の伝承者による3200を超える俗信をまとめた、これまでに類をみない貴重な一冊である。
三千項目以上を一人の伝承者から採録した例はないだろう。
多くの俗信が、生活の中で活かされてきた。
膨大な数の俗信が生活の中の、それぞれの場面で思い出され活かされていた。
ダムで消えた岡山県北・奥津で、まぎれもなく「民間知識」として大きな役割を果たしてきたのである。
〇目次
画期的な俗信集……常光 徹
凡 例
俗 信
一 暮らしの中で生きる俗信
二 苫田ダム建設と民俗調査
1.紆余曲折を経て調査に
2.安藤辰江さんに会う
3.俗信とは
4.一人で三千項目以上の俗信
5.寿命の俗信
6.二割が民間医療の俗信
7.あの世との境
8.消えていく俗信
9.採訪の経過
三 採録した俗信資料
1.雨垂れ石を踏むな -「あ」行の俗信ー
2.柿が豊作の年は稲も豊作 -「か」行の俗信ー
3.笹の花が咲いたらガシン(飢饉)-「さ」行の俗信ー
4.大黒柱に釘を打つと、頭が痛くなる -「た」行の俗信ー
5.流れ星の間に三回願いごとを唱えると叶う -「な」行の俗信ー
6.墓参りは一人でするな -「は」行の俗信ー
7.枡を洗ったら雨が降る -「ま」行の俗信ー
8.薬草は土用に採るとよく効く -「や」行の俗信ー
9.ラッキョウは強壮剤になる -「ら」行の俗信ー
10 .一人婿に食わすだけのワラビは一年中出る -「わ」行の俗信ー
四 安藤辰江から採録した「なぞなぞ」
・二段謎
・三段謎
あとがき
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