本のカバーに「母親たちの姿を描いた」短編集とあるので、親子仲良し・ほのぼのストーリー的なものを予想して読み始めると、水子供養の話あり、親による子殺しの話ありで(良い意味で)裏切られます。最も印象に残ったのは、非配偶者間人工授精で生まれた子どもが(当然ながら)戸籍上の父親には似ておらず、それが気に入らない(!)父親から過剰に厳しい躾を受けるという話。子どもにしてみれば、自分を産んでくれと誰かに頼んだ覚えはなく、親に似ていないのは本人の責任じゃないんですけどね。現実がシビアに描かれているところがよいと思いました。
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本のカバーに「母親たちの姿を描いた」短編集とあるので、親子仲良し・ほのぼのストーリー的なものを予想して読み始めると、水子供養の話あり、親による子殺しの話ありで(良い意味で)裏切られます。最も印象に残ったのは、非配偶者間人工授精で生まれた子どもが(当然ながら)戸籍上の父親には似ておらず、それが気に入らない(!)父親から過剰に厳しい躾を受けるという話。子どもにしてみれば、自分を産んでくれと誰かに頼んだ覚えはなく、親に似ていないのは本人の責任じゃないんですけどね。現実がシビアに描かれているところがよいと思いました。