航空偵察は秘匿された軍事行動であり、外部に公表されることはない。冷戦期、わが国周辺で9機の米大型偵察機が撃墜され、多くの乗員が犠牲になったことは知られていない。キューバ危機はU-2偵察機の情報が発端となって勃発し、その1機が撃墜された。最近の北朝鮮の核・ミサイル開発に対する監視活動は偵察機なくしては成立しない。歴史をひもとけば、航空偵察がもたらした情報により、国家の命運に影響が及んだ事例が数多く見られる。本書は、この知られざる戦略偵察飛行の活動の実態をCIAの秘密解除資料などをもとに検証。とくに東アジアで活発化する偵察活動が何を意味するのか、その真相に迫る!
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航空機による偵察の歴史について詳述された軍事専門家以外の読者にも読み応えがある本。偵察衛星と航空偵察の比較、これからのドローン偵察の趨勢など、より幅の広い範囲の記載があると尚良かった。大韓航空機撃墜事件の真相について、守秘義務があって多くを明かせないとの記述もあり、一層真相を知りたくなった。