■感情知性(EI/EQ)とは?「社会で成功するにはIQよりもEQが重要!」「EQはIQと違って育てられる」そんな話を聞いたことはありませんか?1995年に出版され世界的ベストセラーとなったゴールマンの著書『Emotional Intelligence: Why it can matter more than IQ』によって社会に広まったフレーズです。そこに現れ本書のタイトルにもなっている「感情知性(EI)」は、自分や相手の感情を扱う能力や特性を表す心理学の用語です。日本では『EQ〜こころの知能指数』(土屋京子訳 1996)を通して「心の知能指数」や「EQ」という用語で知られています。■感情知性とキャリア発達人は皆、大小の差はあれ何か「光る」ものを持っています。しかしその長所を正しく認識し活かしつつ、他者と協働しグループやチーム全体にとって役立つ成果を導き出すことは容易ではありません。そのような経験を繰り返す中で、チームや社会における自分自身の存在意義を確立し居場所を見出だしていく(キャリア発達を遂げる)ことが「社会で成功する」ことに繋がります。その過程を円滑に進めていく鍵となるのが「感情知性」に他なりません。■本書の目的「社会の仕組みや価値観が大きく変容する時代」といわれる近年においてますます重要性を帯びてきている「感情知性」は、具体的にどのような能力なのでしょうか?それらを伸ばす教育・トレーニング法は?その教育効果を可視化する(数値として捉える)方法は?本書の目的はこれらへの回答として、著者たちが教鞭をとった地方の一私立大学における「EQ教育」の導入事例(トレーニングのための教材・指導要領やEQ評価のための質問紙を含む)を紹介することにあります。その中で成長した学生達の声なども併せ、この問題について考えていただく一助となれば幸いです。また、感情知性に関する心理学的レビューや、大学カリキュラムへの「EQ教育」の包括的な組み込み、それを基盤とする「キャリア教育」体系の構築、学生のキャリア形成支援を「教職協働」で効果的に進めていくために工夫されたデータベース、更にはそれを中核に据えた大学改革の推進事例なども併せて紹介します。
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