魔法の門[ポルタ・マジカ]─ローマに遺された錬金術象徴の秘密
謎をはらんで古都ローマの片隅に立つ、
西欧錬金術唯一の 「遺蹟」 に、 当代随一の碩学が挑む
それは異界への扉?
秘宝を護る結界?
立入の資格を問う閾?
それとも……?
さる放浪の錬金術師が姿を消す直前に秘法を謎文字にして書き残し、それがそのまま写し彫られたものらしい──などなど、門にまつわる数々の風説の真偽やいかに。また門とともにその名を伝えられる「侯爵パロンバーラ」とは何者か? スウェーデン女王クリスティーナやキルヒャー、薔薇十字会の歴々が遺した足跡を17世紀のバロック都市ローマに訪ねる一方で、中世以来錬金術が伝統的に育んできた寓意と象徴の世界をそこに重ねあわせ、門の向こう側にひろがるイメージ豊かな〈錬金術の都〉へと誘うスリリングな論考。図版多数。
第1章 錬金術師たちと王女
第2章 パロンバーラは薔薇十字会員であったのか
第3章 「憂鬱気質」の詩人パロンバーラ
第4章 パロンバーラ荘の碑文の数々
第5章 「燭台」の象徴図像
第6章 語る門と薔薇十字会員たち
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