「人間の生とは何か」、「宇宙に果てはあるのか」、「世界の創造者は存在するのか」--このような哲学の問いに「解」がないことは明らかだが、これらはまた、人間にとってはどうしても問わねばならない切実な問題である。これに対し、哲学は「原理」を置いて回答する。「原理」とは「真理」ではない。それに従って思索するなら「誰もがそう考えざるをえない」という共通認識に帰着させる「存在」のこと。本書は、「宇宙の膨張」を素材にして人間の本質を探究する著者の「原理」をたどる、思索の書である。
序章:存在論〔一、人間の理性 二、本書の規定 三、哲学の原理〕/第一章:宇宙論〔一、ハーシェルの宇宙 二、アインシュタインの宇宙 三、フリードマンの宇宙、四、ガモフの宇宙〕/第二章:人間的機能の本質/あとがき
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