2022年大河ドラマの舞台は鎌倉幕府! 北条義時をはじめ、源頼朝を取り巻く鎌倉武士の壮絶な生き様を描き切った衝撃のアンソロジー。 鎌倉幕府草創期から、二代将軍源頼家の時代に始まった宿老ら十三人による合議制を経て、三代将軍実朝の暗殺、承久の乱までーー。 流されるように生きてきた北条義時が人生を賭けた大勝負に出る「水草の言い条」(谷津矢車)、“讒訴の奸物”となった梶原景時の生き様を描く「讒訴の忠」(吉川永青)、権謀術数うずまく幕府において、畠山重忠が坂東武者の誇りを見せる「重忠なり」(矢野隆)など、実力派作家七人によるアンソロジー。
レビュー(12件)
大河ドラマ前の定番企画物!
大河前にはこのような企画ものが多く出版されます。 短編集ですが過去に読んだものが収録されていて少し残念でした。 鎌倉時代、特に頼朝が亡くなってから北条時代は、いままではマイナーな題材でした。 どうしても頼朝が開いた鎌倉幕府初期と足利氏が倒幕する建武の新政が注目されがちですが、その間の権力闘争の様は、一読の価値はあると思います。