【輸入盤】『オール・ショパン・リサイタル』 ミケランジェリ(1967年ステレオ・ライヴ)
ミケランジェリ/ショパン・リサイタル
1967年プラート・ライヴ
当サイトでベストセラーとなっているミケランジェリのステレオ・ライヴ盤「ミケランジェリ/オール・ショパン・リサイタル」の、日本での輸入代理店が東武トレーディングとなり、安定供給されることとなりましたので、改めてご紹介します。
【プラトでのライヴ】
フィレンツェから20キロほど離れたところにあるプラートは、現在では大量移民問題で有名になってしまいましたが、かつては美しい街並みを誇る小都市で、ミケランジェリもこの町を愛し、「テアトロ・メタスタジオ」という、美しい内装と外観をもつ名門劇場で、通算10回ものリサイタルを開いています。
ミケランジェリとプラートの縁は、1948年にプラート・コンサート協会を設立したロベルト・フィオラヴァンティとの個人的な友好関係によって生まれており、演奏にも気持ちがこもっていたものと思われます。
【アーカイヴから発見】
このアルバムに収められた音源は、演奏会から33年後の2000年にアーカイヴから発見され、慎重な修復が施されたもので、ミケランジェリ未亡人とミケランジェリのスタッフによる音質の承認を得ています。
【私家版から一般発売へ】
この音源は、最初、地元銀行のスポンサーシップを得て、関係者向けに私家版としてCD化し、僅かな数が配布されていましたが、日本からの交渉により、私家版の体裁に準拠する形で2007年に一般発売が認められたというものです。その際、英語の解説に加えて日本語の文章も掲載され、レコード芸術誌でも特選盤に選ばれるなど非常に高い評価を獲得しています。
【全盛期の実演録音】
ミケランジェリ[1920-1995]は、最晩年まで引退することなく活動をおこなっていましたが、やはり全盛期の演奏には素晴らしいものがあります。
ここでも驚異的な技術と集中力で、独自の世界を築き上げており、まだまだ体力にも気力にも恵まれていた47歳のミケランジェリの凄さを味わわせてくれます。
【許光俊氏による日本語解説より】
ここでミケランジェリが奏でているのは、私たちがショパンというと連想する類の音楽とは著しく異なると言うしかないだろう。最初の「幻想曲ヘ短調」の冒頭からして、リズムの正確さ、明快さが際だつ。北ヨーロッパ的な霧や闇の雰囲気、あるいは幻想性は微塵もない。ミケランジェリはあらゆる音の響きや動きを手に取るようにわからせる。音符のひとつひとつが、あたかも地中海の明るい光に照らされているかのようにくっきりと見える。ハイドンのソナタを聴いているかのような錯覚すら起こさせよう。とはいえ、注意深く聴くと、この明るさのうちにも実に微妙、精妙な陰影が施されていることに気づかされる。和声的な響きの変化をこれほどまでに明瞭にさらけ出した演奏は、ほとんど他にないのではないか。まるでプリズムによって分解された光の七色を見せられているようだ。
【収録情報】
ショパン:
・幻想曲 へ短調 op.49
・前奏曲 嬰ハ短調 op.45
・ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調
・マズルカ ヘ短調 op.68-4
・マズルカ 嬰ト短調 op.33-1
・マズルカ 変ニ長調 op.30-3
・マズルカ 嬰へ短調 op.59-3
・バラード第1番 ト短調 op.23-1
・アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ op.22
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(ピアノ)
録音時期:1967年6月28日
録音場所:プラト、メタスタシオ劇場
録音方式:ステレオ(ライヴ)
Disc1
1 : ミケランジェリ/オール・ショパン・リサイタル
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