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名探偵アティカス・ピュント・シリーズ最新刊『カササギ殺人事件』の原稿を結末部分まで読み進めた編集者のわたしは激怒する。こんなに腹立たしいことってある? 著者は何を考えているの? 著者に連絡がとれずに憤りを募らせるわたしを待っていたのは、予想だにしない事態だったーー。現代ミステリの最高峰が贈る、すべてのミステリファンへの最高のプレゼント! 夢中になって読むこと間違いなし、これがミステリの面白さの原点!
名探偵アティカス・ピュント・シリーズ最新刊『カササギ殺人事件』の原稿を結末部分まで読み進めた編集者のわたしは激怒する。こんなに腹立たしいことってある? 著者は何を考えているの? 著者に連絡がとれずに憤りを募らせるわたしを待っていたのは、予想だにしない事態だったーー。現代ミステリの最高峰が贈る、すべてのミステリファンへの最高のプレゼント! 夢中になって読むこと間違いなし、これがミステリの面白さの原点!
レビュー(481件)
下巻は上巻ほど、、でした。でもそれなりに楽しんで読めました。
上巻を読み下巻を読み進めました。 ようやく謎が解明され、そして久々に鳥肌が立つほど驚きました。まさかの展開につい上巻から読み返してしまいました。確かにアガサ・クリスティーの面影がある小説でしたが、やはり別物だと思いました。二重トリックならぬ二重の殺人事件はなかなか刺激的です。上巻の冒頭で思うところはあるかもしれませんが、是非読み進めてほしい本です。
下巻で裏切られました。
作中作品という凝ったミステリーを初めて読みましたが、果たしてわざわざそこまでする必要があったのか?また、上巻のミステリーの謎解きですが、犯人以外の紛らわしい行動や手掛かりについての回答が不十分で消化不良となりました。 この内容でこの価格は残念です。
それなりに面白くはあったけど、ミストリーベスト10などの常連1位というほどの傑作とは思えませんでした。期待が高すぎたのかね。
大いなる肩透かし
上巻でこれでもかとばかりに撒き散らされた作中作の謎の解明、伏線の回収-- を当然ながら期待して読むわけですが、しばらくは作中作を執筆した作家の死に関わるストーリーに付き合わされます。 これは好き嫌いが分かれるのではないかな。私自身は、もうおなかいっぱいという感覚になります。 そして、いよいよ全ての謎が解かれ、いちいちの小ネタがつなげられていくことになるものの、その「真実・事実」(その全体像)に至る「思考と説明」が説得力に欠けます。 ~だったに違いない、~としか考えようがない、という証明法はよほど論理学的に隙なく使わないと、フェアな謎解きにならないでしょう。 作家の死の問題も、原稿を利用したトリック一点だのみ。この長編を一手に引き受けるほどのトリックではないだけに、残念です。 原稿を読んだせいで人生が変わった、という上巻冒頭の主人公の大仰な前ふりも、結論と照らし合わせると普遍性のないものだったと分かります。 探偵の名前に込められたギミックなど、次元が低く、悪趣味で、まさに蛇足。 盗用された作品とオリジナル原稿の読み比べは、ストーリー全体から見て本当に必要だったのか疑問です。 クリスティへのオマージュかぁ。まあそうかもしれない。 ミステリを標榜せず、謎をはらんだエンターテインメント小説と銘うって、なおかつ無駄をそぎ落として仕上げられていれば、違う意味で楽しめたかもしれません。