第二次世界大戦の敗戦後、夫はシベリアへ抑留されて生死が不明である中、著者である喜代子は身重でありながらまだ小さい息子を抱えて、たった一人で子供を守らなければならなかった。中国大陸での孤立無援な中、信仰していたキリスト教の教えを胸に孤軍奮闘しながら、日本へ帰る日を待っていた。そしてようやくその日が来て、日本へ帰ることが出来た後も、続く孤独と不安な日々。そのような中で、生死不明の夫へ、届くかわからなくても、もし生きていた時のためにと手紙に記録していました。 極限の中でも他者への思いやりや愛を忘れずに生きてきた姿、戦争の悲しい現実が書かれています。二度と同じような過ちが起きることがないようにという願い、平和への願いを込められた本になっています。
レビュー(0件)