ジェネンテックは最初、見込みのない企業だった。カリフォルニア大学サンフランシスコ校の微生物学教授だったハーバート・ボイヤーと失業中のベンチャー投資家だったロバート・スワンソンという2人の純真な起業家のもとで1976年春に設立され、自由奔放でやる気のある科学者らが全く新しい組み換えDNA技術を応用して、ヒトインスリンや成長ホルモン、インターフェロンを作り出した。設立してわずか4年でウォール街の寵児となり、株式公開のときは取引開始後の嵐のような数分間で株価は35ドルから89ドルに急騰し3800万ドル以上の資金を調達。これは株式市場の歴史上最大の収益となり、彼らは億万長者になった。本書は生物医学的な研究やビジネス文化の新しいモデルを考案した企業の、独創性にみちた勇気ある努力の数年間を詳細に追ったノンフィクションである。
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