ハワード・ベッカーのアート・ワールド論を参照しながらピエール・ブルデューの「場」の概念を批判的に検証し、細分化した社会(科)学の統一性を回復する可能性を析出する。ポスト・ブルデューとして注目を集めるライールによる、厚みある社会学理論の成果。
序論
第1章 統一的な科学的公式
性向と文脈の間の実践
さまざまな社会化と身体化された過去
過去の忘却
文脈の忘却
可能態の個別的ケースとしてのハビトゥスと場
フレーミングの多様性
歴史上のさまざまな男女
第2章 社会的分化に関する考察
客体化された知の役割
問題の自律性
分化にまつわる古くからの問題
分化した社会における複数的行為者
第3章 場の限界
場の際立った特性
適合的な行為の文脈のすべてが場であるわけではない
歴史的な概念から柔軟な観念へ
二次的な場としての文学ゲーム
行為者(agents)、闘争、および実践の忘却
場の境界内に含まれる説明
第4章 文脈化ーーレベル・水準・対象
観察のさまざまなレベルと文脈化
相互行為ーー特殊な秩序か、それとも構造の例示か
個人ーー特異な存在か、それとも集合的なものの代表者か
精神分析と社会科学ーーレベルの問題
真の現実はどこにあるのか
正しい文脈とは何か
社会学者の悲鳴ーー社会学理論とその偏愛の対象
結論 科学の社会的分業を再考する
学問的閉鎖
高度専門化の不幸
プロフェッショナリズムの偏向
補遺 全体的社会空間とその下位区分
謝辞
参考文献
訳者あとがきーー村井重樹
人名索引
事項索引
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