「数少なきは心深し」「余白を生かす」「心地よいアンバランス」……。
日本の伝統文化を代表するふたりが、いけばなときものに通じる「日本の美意識」について語り合いました。長い間、日本人の生活を彩ってきた伝統文化の魅力が、親しく面白く感じられます。そして同時に、いまを生きる私たちにとっての、日本人らしい暮らしや生き方のヒントも見つかります。
一 日本の伝統文化
五〇〇年、千年続く知恵/心を配るのがおもてなし/寄り添うことの美しさ/形より姿/ひと手間、ふた手間かける/DNAに刻まれた美意識/文化が熟成する国・日本
二 日本人と自然、季節
秋はささやくようにやって来る/鳥も花も草も木もみんな仲間/四季の移ろいを愛おしむ/曲がった枝の面白さ/数少なきは心深し/桜は散る、椿は落ちる、萩はこぼれる/枯れた花にも華がある
三 いけばなときものの変遷
はじまりは立て花/小袖で広がったきもの文化/江戸時代のいけばなときもの/明治時代のいけばなときもの/ルール、作法に縛られない
四 いけばなに学ぶ、日本の美意識
余白を生かす/七五三のリズム/水際に凝縮される命/一期一会/日常の営みにこそ物語がある/「型」は合理的な道案内
五 いまを生きる私たちのために
花の名前に心を寄せて/人間らしく生きませんか?/心を潤し、整える作用/もっと身近な生活文化として/手仕事の自信と誇り/大らかな日本の心に包まれる安心感
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