- 100
- 4.05
同衾するほど愛しいピカチュウのぬいぐるみや、すくすくと育つ観葉植物との日々。玄関の柱に巣を作るハチとの闘い、近所に住む家族との交流、EXILE一族に対する深い愛……。笑いあり、ときどき涙あり(?) 2019年6月号から約4年分の雑誌「BAILA」での連載に、書き下ろしを加えた全55編、三浦しをんワールド全開の最新エッセイ集。 コロナ禍にあっても、コロナが明けても。人気作家の目を通して描かれる「なんてことのない日常」。その素晴らしさと可笑しさがここに。 十年一日の日常エッセイを、いつまで書きつづけられるんだろう。現に戦争が起きてしまったし、本書にもコロナ禍の日々が収録されている。「なんてことのない日常」を、どうすれば全世界レベルで実現できるのか、真剣に考え、行動していきたいと思っているのは本当なのだが、本書からその思いを汲み取れるかたはエスパーだろう。なにかべつの本の感想と混同している可能性もある。 いくらなんでもアホすぎる一冊に仕上がってしまったが、本書をお読みになるあいだ、もし少しでも楽しい気持ちになっていただけたなら、うれしいです。 ___「まえがき」より
レビュー(100件)
三浦しをんさんの新刊を毎回楽しみにしています。 のっけから失礼します の続編(?) 注意書きで”電車の中で読む場合は注意”みたいな注意書きあったのですがその通りです。 通勤電車で読んでいて思わず笑ってしまうこと多数。マスクしてなかったら完全に変人でした。 なんてことない日常を面白おかしく文章にし、たまに毒を吐きつつ日々を楽しんでいるしをんさんの毎日を電柱の影からみることができるような素敵な一冊です。