先端的研究の成果をふまえ中世から現代までのスコットランド文学を展望。特異な風土や文化を背景とした豊穣な詩的想像力を照射する。
1章:上書きされる古代ケルトー『オシアン詩』におけるテクストの多層性【三原穂】
2章:伝承童謡「あそこに落ちているのはなあに?」の思想史的淵源ーヒュームとスミスの「汎神論的コスモロジー」【鵜野祐介】
3章:一七八七年のロバート・バーンズースコットランド旅行の意味するもの【木村正俊】
4章:レイディ・ネアンのソングにおけるテーマの変遷ージャコバイティズムからパトリオティズムへ【照山顕人】
5章:十九世紀初頭のスコットランド人文学者を支援する読者ー聖職者詩人オーグルヴィの予約購読出版【小林英美】
6章:叙事詩の創造ージェイムズ・ホッグ『女王の夜曲』と「羊飼いの暦」再読【吉野由起】
7章:エドワード・ウェイヴァリーの読書と教育ー「歴史小説」における想像力とハイランド表象【向井秀忠】
8章:共同体の再生ーウォルター・スコットの『ガイ・マナリング』【米本弘一】
9章:十九世紀スコットランド農業労働者たちの歌ーボシー・バラッドの世界【宮原牧子】
10章:スコットランドと怪異の伝統ーハーンの講義にみるスコットランド文学の怪異【先川暢郎】
11章:R・L・スティーヴンソンとスコットランド・ゴシックー『バラントレーの若殿』にみる輝ける悪と怪異ロマンス【立野晴子】
12章:反逆するスコットランドーJ・M・バリ『あっぱれクライトン』ほか【阿部陽子】
13章:ジョージ・マクドナルドのファンタジー文学における神話性ー内的女性像グレートマザーを探る【長田惠子】
14章:ウィリアム・シャープによる「新異教主義」の追求ー『異教評論』を中心に【有元志保】
15章:ヒュー・マクダーミッドー栄光ある孤立から文化再生の先導者へ【風呂本武敏】
16章:エドウィン・ミュアのカフカ論ー翻訳を通して捧げた賛辞【米山優子】
17章:はじまりの地に光がさすーミュリエル・スパークが描く罪人たちのヴィジョン【畑中杏美】
18章:キャロル・アン・ダフィーースコットランド生まれの桂冠詩人【金津和美】
19章:スコットランド文学におけるグラスゴー表象ー現代映画を中心に探る街の変遷【浦口理麻】
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