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寿雪は千里と之季の安否を知るため、そして烏の半身をさがすため、界島へと向かっていた。 しかし寿雪一行が界島の対岸の港まで到着すると、海底火山の噴火が続いていて島へは渡れなくなっていた。 噴火している海域は楽宮の海神の縄張りが複雑に入り組んでおり、海が荒れていたのも噴火も、烏の半身や鼇の神が海神を刺激したせいだった。 そこで寿雪たちが出会ったのは、花娘の父である海商・知徳だった。花娘からの文で寿雪について知っていた知徳は、噴火さえ収まれば舟と水手を貸すと約束してくれた。 一方、界島では白雷や海燕子に助けられた千里と之季、楪が海商・序家の屋敷で介抱されていた。 千里はまだ意識を取り戻さないものの、昭氏の薬草で快方に向かっている。 白雷は烏の半身である黒刀を前に考え込んでいて……?
レビュー(125件)
せつない
最終話だとか1冊目を読んでいるうちに放置。アニメをみてシーズン2も見ている内に4巻目までまとめ買い あれ?最終話になっているゆっくり楽しみたい
後宮の烏1巻から7巻まで、夜ふかししながら読んでしまいました。アニメは、観る事ができなかったですけど、読みながら場面を、自分なりに想像して、楽しく読み終わりました。最後は、歳を重ねた烏妃に、思わず微笑んでしまいました。
面白い
面白いです。 読めば読むほどひきこまれます。 買ってよかった。
シリーズの最終巻です。 ものの見事に「あらすじ本」になっていました(遠い目)。 このシリーズの特徴であった心情描写や丹念な情景描写の書き込みがほぼナッシングになっています。 伏線は回収され、落ちもついたので、ストーリー的には満足感がありますが、この作品の良さが損なわれ、ただただ惜しいです。 「沙那賣サイドを書き込んでページ数が足りなくなった」との指摘もありますが、この巻は非常に薄いのでページ数が足りなかった(紙面の都合)ではないでしょう。そもそも沙那賣の書き込みも少ないですし。 となれば、おそらくは著者の気持ちが切れて消化・回収作業に徹してしまったか、あるいはこの作家さんが複数の主役が複数のエピソードを擁するようなタイプの物語を紡ぐには力不足だった、あるいは苦手ということになるかもしれません。 1~3巻のころは、後宮という限られた空間で、主に2本の流れをより合わせるだけで済みました。しかし、その後の巻では、埋め込んだ伏線の世界観が広がり、強調される登場人物も林立し、その結果、複数の色や太さの糸を立体的に綾なす力量が問われます。 よい作品です。独特の雰囲気もあります。 1~3巻で綿密な伏線が張り巡らされていただけに、それらの伏線を回収し、終に向かうことに徹する形になってしまったこの最終巻はただただ惜しいといったところが本音です。
2022秋アニメ原作
きれいな状態の本で、梱包も丁寧で良かったです。イラストは表紙のみですが、香魚子さんの繊細な画がきれいです。アニメPVはかなり原作イラストに近いキャラクターデザインでした。アニメ放映も楽しみです。