価格理論やゲーム理論とならんで現代の応用ミクロ分析の柱となる契約理論を用い、さまざまな経済制度・社会制度を分析する。
本書の目的の第1は、様々な経済問題におけるインセンティブの問題と問題解消のための制度設計の分析であり、第2に、契約理論による応用分析を紹介しこの理論の重要性を読者に伝えることである。そのため各章では焦点を当てる経済問題に対して、インセンティブ設計の視点でどのような成果や経済学的含意が得られるかを展望する。
序章 インセンティブ設計の経済学
第2章 金融分析と契約理論
第3章 測定コストと会計研究
第4章 組織における権限配分とモニタリング
第5章 人事の経済学:昇進のインセンティブ効果とピーターの法則
第6章 流通の経済分析:販売契約と垂直的取引制限
第7章 自然独占規制・競争導入政策・競争政策
第8章 非対称情報下の環境政策
第9章 企業に対する制裁メカニズム:刑事法と民事法の比較の試み
第10章 契約理論と政治経済学
第11章 診療報酬契約の経済学
第12章 公的部門におけるソフトな予算制約問題 (Soft Budget)
第13章 契約構造と所得分配決定の動学メカニズム
索引
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