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鳴りやまぬ拍手と眩しいほどの光、人生の境地がここにあるーー。芝居だけに生きてきた男たち。その命を賭してなお、見果てぬ夢を追い求めていく。芸術選奨文部科学大臣賞、中央公論文芸賞をW受賞、『悪人』『怒り』につづくエンターテイメント超大作!1964年元旦、長崎は老舗料亭「花丸」--侠客たちの怒号と悲鳴が飛び交うなかで、この国の宝となる役者は生まれた。男の名は、立花喜久雄。任侠の一門に生まれながらも、この世ならざる美貌は人々を巻き込み、喜久雄の人生を思わぬ域にまで連れ出していく。舞台は長崎から大阪、そしてオリンピック後の東京へ。日本の成長と歩を合わせるように、技をみがき、道を究めようともがく男たち。血族との深い絆と軋み、スキャンダルと栄光、幾重もの信頼と裏切り。舞台、映画、テレビと芸能界の転換期を駆け抜け、数多の歓喜と絶望を享受しながら、その頂点に登りつめた先に、何が見えるのか? 朝日新聞連載時から大きな反響を呼んだ、著者渾身の大作。
レビュー(134件)
夢中で読みました
映画公開前に読みたくて購入。 登場人物それぞれの人生や感情がよく書かれていて、夢中になって読んだ。引き込まれて、途中何度か涙した。こんなに壮大な話を、どうやって2,3時間の映画に収めるのだろう?と思う。きっと小説の方が面白いと思うけど、これを演じる俳優さんたちも凄そうだから、映画も見にこうと思う。読んでよかった。すごい小説。
表紙が違うと思ったら
表紙が違うと思ったら、上に映画版、下に通常版が2枚重なっていました。おそらく映画版が帯の扱い。 ちなみに、2025年5月購入、上巻も同じ仕様でした。
表紙が違います
表紙が違います、こちらの赤い方が欲しかった。
女方の大役として有名な演目、 それとともに描かれる夢のようなラストシーン 映画公開も楽しみです。
上に続き、下もすぐに読み終えました。 歌舞伎を見てみたくなりました。 とてもオススメの本です。